こんにちは、へっぽこママのちよです。
『モンスターペアレント』は、私達が子供の頃から存在し、今では身近な存在です。
モンスターペアレントの原型は”過保護な親”や”過干渉な親”になります。
では、どうしてモンスターペアレント化してしまうのでしょうか?その背景や原因を探ってみましょう!
親たちの孤立化が進んでいる?

現代では核家族化が進んでおり、昔のように祖父母と暮らすような家族構成は少なくなってきました。そんな中、母親も働きに出る『共働き家庭』が増えていき地域との連携も希薄にっています。
今では、昔ある「おせっかい文化」なども殆ど見られず、親たちが子育ての中でなにか困ったと感じていても相談する相手がいないのです。
保育園や幼稚園、学校に行けば”ママ友”というお付き合いはありますが、同じ環境の中子育てをしているわけではないので、相談をしても共感を得られないことがほとんど…。
そうしたことで、親たち同士の周りとのコミュニケーションが取れず、学校や地域の中で孤立を深めていってしまうのです。
メディアの発達
昔の情報源は、テレビや新聞がほとんどでしたが、現代では「インターネット」の普及により情報源の”数”や”量”、”スピード”が格段に増えました。
今、新聞やテレビではなく『SNS』やその他の情報ツールから情報をうけることがメインになってきています。ただ、この情報ツールがいつも正しいとは限らないのです。
一部でも間違った情報や偏った情報で判断してしまうと、間違った対応をしてしまう人間もでてきます。今の親は、そうした多くの情報の影響を大きく受けているため、判断が左右し不安定になってしまうのです。
教育現場の負担が増えている
モンスターペアレントが生まれている背景で、無視できないのが保育園や幼稚園、学校などの教育現場の変化です。今では、昔行われていた『ゆとり教育』の弊害が現れていると言われています。
学校での勉強自体も難易度が上がり、教える先生たちにも負担が上がっています。
教育現場での負担が増えたことによって、それに時間が割かれてしまいより子どもたちに目が行き届かなくなってしまう面もあるようです。
また、この背景を原因として親自体も不安定な状態になってしまい、モンスターペアレント化しています。なので、このような対応も学校側で負担しなければなりません。
では、こういった社会的背景の中にいる親が『モンスターペアレント』になってしまう原因は何なのでしょうか?
『モンスターペアレント』になってしまう原因

「過保護」や「過干渉」
親が子どもに対して「過保護」や「過干渉」であると言うことがモンスターペアレントが生まれる一番の原因だと言われています。
保育園や幼稚園、学校という教育現場というのは、親にとって初めて体験する『子離れの場所』です。子どもにとっても、親から離れ自分自身と向き合いながら「色んな他人とコミュニケーション」を学ぶ最適な場所でもあります。
子どもの領域となる教育現場に「言動、行動」が行き過ぎてしまう親は、子どもの『人格形成』や『将来』の妨げとなります。行き過ぎは子どもに悪い影響を与えます、そのことに気づいてほしいですね。
親自身の自己愛が強い
親自身が精神疾患を患っている場合、特にモンスターペアレント化してしまう傾向が見られると言われています。
周りから特別扱いをされたいという欲求が強く現れる『自己愛』の症状をもった人格障害である場合、親は教育現場などに対し自己中心的な要求をしやすいと言われています。
この場合、患っている精神疾患が落ち着かないと、改善の傾向はありません。このような傾向が見られる場合は、まずは専門医を受診しましょう。
育児放棄する
育児放棄(ネグレクト)をする親も、モンスターペアレントになりやすい傾向があります。
この場合は、親の責任の部分を教育現場に押し付ける要求や苦情を言うケースが多いそうです。本来は親がやるべきことを『学校の責任だ』と理不尽な訴えをします。
このような場合は、親自身が「精神疾患」を抱えていたり、「金銭的」な問題を抱えているなど生活上の問題が絡み合っている場合が多いです。
なので、どのような環境に置かれている人なのか、きちんと観察することは適切な対応をするために必要なことです。

親の日々のストレス
親である自分自身が大きなストレスを抱えている場合も、モンスターペアレントになりやすいです。
日常的に、ストレスでイライラしてしまい教育現場からの少しのアドバイスや態度が気に触り怒りの要因になってしまうことがあるそうです。
モンスターペアレントが起こす問題だけで見えるだけではなく、その問題の背景にある親のストレス状態に目を向けることで解決の糸口が見えてくる場合もあります。
親から見た教育現場の位置づけの変化
親もこれだけ変化をしているの環境なので、教育機関に対する位置づけも昔と今では変わっています。
昔であれば学校にとっては「勉強を教えてくれる」「友人関係が学べる」としてありがたい場所であると認識されていましたが、今では『親と学校は対等な立場である』と方針が変わってきています。
そして、いじめ問題や教師の不祥事などにより、親が教育現場に対しての抱く信頼性もかなり下がってきています。そのため、親は『学校より親の立場の方が上』だと思い込んでしまうのです。
その背景があって、過剰なクレームをつけるようなモンスターペアレントがうまれてしまうのです。

教育現場の対応問題
モンスターペアレントの問題は、全てが親側にあるとは限りません。教育現場の対応によって、親がモンスターペアレント化してしまうこともあります。
現在の教育現場では昔と状況が違います。学校などで働く先生たちの仕事量は様々な理由により激増しており、それが原因できめ細やかな対応ができなくなっています。
その結果、親のほうが不安や不満に思ってしまい、それを解消しようと学校などに質問をしても不誠実な対応しかしてもらえず、もっと学校にたいしての不満が溜まってしまいます。
その結果、親がモンスターペアレントになってしまうのです。原因は、親だけでなく学校側も対応の仕方を見返す必要があるそうです。
コミュニケーションが不足している
いろいろな原因をふまえていくと、モンスターペアレント化の最大の原因は『親も教育現場側もコミュニケーション』が不足していることがわかります。
どの立場にいても、コミュニケーションはとても重要なものです。
子どもは成長するにつれて、自分の世界を広げていき、親の方もそれに合わせて関わっていく人間も増えていきます。そのときに問われるのが『コミュニケーション能力』です。
この能力が不足していると問題がおこってしまいます。
親が周囲のきちんとしたコミュニケーションが取れていれば、子供のトラブルで大したことにはならないのですが、日頃からコミュニケーションが取れていない場合は、問題解決が困難になりモンスターペアレント化してしまうことになってしまいます。
コミュニケーション能力が足りてるか足りてないか、それだけ大切なことになります。
まとめ

どんな親でも、モンスターペアレント化する可能性は十分にあります。
子供のためにと思うことは、とても大切なことではありますがそれが行き過ぎてしまうことは子どもにとっていい影響ではありません。
昔と違う環境なら、今の環境に馴染めるように子どもと一緒に成長してみましょう。
辛いことがあるのであれば、相談できる環境を作ることも大切です。
子どもたちの”将来”のために、親も努力が必要ですね。
ご参考になりましたでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございます。
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