こんにちは、へっぽこママのちよです。
昔からの風習で、「赤ちゃんの離乳食は愛がこもった手作りの離乳食が良い」なんて言われていますよね。手作りのほうが添加物がなく栄養が取れると言われいますが、本当でしょうか?
今回は、市販の離乳食の【安全性とメリット・デメリット】についてお話痛いと思います。
実は、『手作りの離乳食のほうが安全で、赤ちゃんの発達に良い』というのはただの思いこみです。
離乳食始まる、5ヶ月から6ヶ月頃のママが少しでも楽しく離乳食デビューは果たせるように参考になれば幸いです!
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離乳食は手作りしないといけないのでは…と考えてしまうママ・パパ必見です!
《小児科医のママが教える 離乳食はつくらなくてもいいんです》
現役小児科医ママが監修する離乳食についての一冊になります。
こちらの筆者様は、ご主人のお仕事関係で2人目のお子さんをアメリカで出産。そのときに衝撃を受けたのが、「アメリカでは、離乳食はみんな買っている!」という経験のお話です。
日本では手作りの離乳食が当たり前ですが、アメリカでは買うのが当たり前。これは、アメリカに限らず「イギリス、ドイツ、オーストラリア、中国」でも市販離乳食をあげるのが当たり前でした。
そんな筆者様は、「上のお子さんは日本で」「下のお子さんは海外で」と両方での経験を語っている本になります。こちらの本にある経験した言葉は、一言一言グッと胸に刺さります。いま離乳食で悩んでいるママさんにおすすめになります。
市販の離乳食の安全性

市販の離乳食は、それぞれの国の厳格な審査基準をクリアしています。
日本製品の場合だと『日本ベビーフード協議会』や『厚生労働省』による厳しい審査基準をクリアしたものが販売されています。
この指針は
- 医学的、栄養学的な適切さ
- 製品の大きさや硬さなど、形状の適切さ
- アレルギー物質の規格
- 残留農薬などの化学物質基準
- 微生物の安全性基準
など、内容は多岐になります。
これは、海外製品の場合も同じで、現地の審査基準をクリアしているものが販売されているんです。
離乳食は、まだまだからの小さく未熟な赤ちゃんにあげるもの。大人が食べる食品基準より、より厳格な基準が設けられています。普通のスーパーで材料を購入して手作りする以上に安全だと考えてください。
市販の離乳食のメリット

残留農薬は厳しい基準値未満 有機・オーガニック食材の使用
市販の野菜から作る場合には、農薬が気になり『オーガニック野菜』や『有機野菜』などを選んで使うと思います。
市販の離乳食も、食材にこだわり安心な食材を使用しています。残留農薬については、上記で紹介した厳しい基準をクリアしているため赤ちゃんに食べさせても安心です。
塩分の調整
赤ちゃんにとって、多すぎる塩分は『有害』になります。
赤ちゃんは腎臓の機能が発達途中のため、多すぎる塩分は体の負担になってしまいます。
極端な例ではありますが、ある保育施設で塩分の多い飲み物を多量に与えられた赤ちゃんが亡くなってしまった事故が記憶には新しいものです。
市販の離乳食には適切な塩分の基準があるため安心です。
特定原材料の明記
離乳食を始めるにあたって、一番気になるのはアレルギーのことですよね。
日本の統計では、1歳児未満のお個案の5~10%に何らかの食物アレルギーがあるそうです。
市販の離乳食には、アレルギーの原因になりやすい特定原材料が明記されており、赤ちゃんが何らかのアレルギーが有る場合にも、原因となる食品が使われているかどうか簡単に確認できるので安心です。
時期に合わせた調理法と形状
離乳食を作るにあたっていちばん大切なのは、『赤ちゃんの成長に合わせた調理法と食材の形状です。』
「スープ状、ペースト状、舌でつぶせる、歯茎でつぶせる」など、赤ちゃんの成長にあわせた様々な形状で作らなくてはなりません。大変ではありますが、これには大切な理由があります。
赤ちゃんが食べやすいはもちろん、飲み込める硬さや形状でないと窒息してしまう恐れがあるからです。
市販の離乳食では、赤ちゃんが安全に食べられるように成長にあわせた硬さや形状に基準が設けられています。赤ちゃんの月齢や歯の生え具合などに、離乳食の段階に合わせて選んであげることで安心して食べさせてあげることが出来ます。

与えてはいけない食材が使われていない
赤ちゃんに与えてはいけない食材の1つ『はちみつ』
はちみつの中には、ボツリヌス菌が入っていて「120℃の中なら4分間」「100℃の中でなら約6時間」も加熱しなければ死滅しない頑丈な菌です。
酸素のないところを好むので、瓶詰めの中でも喜んで生きています。
ボツリヌス菌が含まれる食品を赤ちゃんが摂取することによって、赤ちゃんのお腹の中で菌が増殖し毒素を作りだし『乳児ボツリヌス症』を発症してしまいます。
市販の離乳食のは、赤ちゃんが与えてはいけない食品が使用されていません。うっかり知らないであげてしまう危険性がないので安心です。
手作り離乳食で不足する『鉄分』が摂取できる
市販の離乳食をおすすめする大きなポイントは、手作りで不足しやすい栄養素です。
- 鉄
- 亜鉛
- DHA
がしっかり摂取しやすいからです。
母乳やミルクで鉄分が不足しないのは生後6ヶ月までです。それ以降は、離乳食からも鉄分をとらないと鉄分不足になってしまうのです。
鉄の推奨摂取量
年齢 | 男の子 | 女の子 |
新生児~5ヶ月 | 0.5g | 0.5g |
6ヶ月~11ヶ月 | 5mg | 4.5mg |
1歳~2歳 | 4mg | 4.5mg |
鉄を多く含む食材
食品名 | 100gあたり鉄含有量(mg) | 1回あたり鉄含有量(mg) |
鶏レバー | 13 | 2.6(20g) |
納豆 | 3.3 | 1.0(30g) |
小松菜 | 2.8 | 0.8(30g) |
シーチキン | 2.6 | 0.5(20g) |
ほうれん草 | 2.0 | 0.6(30g) |
手作りでの離乳食で鉄を摂取する場合は、初期から食べれる納豆やほうれん草などがありますが、動物由来の鉄と比較すると吸収率が悪いです。ですが、動物由来の鉄の摂取は離乳食中期から食べられる食材になります。(鶏レバー、赤身の魚、シーチキン等)
鶏レバーは調理が大変で、シーチキンは塩分が心配など…そしてどれも味のクセが強いため食べてくれない恐れもあります。
市販の離乳食は、中に鉄、亜鉛、DHAなどが手軽に取れるものがあり、お粥になっていたりするため味に癖がないので赤ちゃんも食べやすくなっています。

衛生面に優れている
赤ちゃんは抵抗力が弱いので、生のお肉やお魚は離乳食に使いません。
生のお肉やお魚を調理をする際は、食中毒にならないように十分気をつける必要があります。
市販の離乳食は
・衛生管理のしっかりとした基準が定められている。
・衛生管理がきちんとされた工場で生産されている。
・品質管理の検査が行われている。
そのため、衛生面に関してはバッチリです。
常温保存ができて持ち運びに便利
手作りの離乳食は、衛生管理上持ち運びはおすすめ出来ません。
作る工程で「空中からの落下細菌」や「手指や食器に付着している細菌」など何かしらの細菌が微量でも入ってしまっていて、すぐ食べる分には問題ありませんが、持ち歩く間に菌が繁殖し食中毒の危険性があるからです。
市販の離乳食には「ドライフリージング」「フレーク」「瓶詰め」「レトルトパウチ」など
常温保存できるタイプの製品もあり、基本的に密封後に殺菌されているため、生きた細菌は混入ゼロです。未開封であれば、常温で保存でき持ち歩くにも安心です。
負担が軽くストレスが少ない
離乳食は、作り溜めをするにしても衛生面を気にしながら作るのは大変です。作るのでさえ大変なのに、離乳食を作ってあげる工程がとても大変です。
赤ちゃんに食べやすいように献立を考え食べやすいように調理をし、作りたては熱いので冷ますのにも時間がかかります。その後は、片付けをする。これが一通りの離乳食を食べさせる時の工程になります。
こんな手間ひまかけても、赤ちゃんは思うように食べてくれません。遊んだり怒って入れ物ごと床に叩きつけることもします。これを毎日されると作ったママも精神的に参ってしまいます。
ここで、市販の離乳食を使うことで
- ネットで頼みやすい
- 開封するだけで、お湯やミルクで伸ばすだけ
- 常温で食べさせるものもそのままでOK!
- 洗い物は食器だけ
- 食べても食べなくてもママの負担は少ないので精神的なダメージはない。
関連記事→【 赤ちゃんが離乳食を食べない⁉その原因は? 】
市販の離乳食を使うデメリット

コスパが悪い
市販の離乳食は、厳しい基準をクリアするように厳密に管理されて作られており、価格も手作りするより割高です。
ママやパパの食事を取り分けて食べられるのであれば、余計割高に感じてしまうでしょう。
ただ、離乳食だけのために食材を購入しているとき、余ってしまったり有機野菜やオーガニックなどの食材を買っているのであれば、手作りのほうが割高にある可能性があります。
味を好んでくれるかどうか
手作りの離乳食メリットとして赤ちゃんが好む味付けで食材を変えたりし作ってあげられるのに対し市販の離乳食はすでに味がついているため、その味付けが赤ちゃんにとって好ましいものでなければ食べてくれません。
食の好みが難しい赤ちゃんの場合には、手作り離乳食のほうがスムーズに進む場合があります。
市販の離乳食には、いろいろな種類があります。
レトルトだと決まった味になってしまいますが、素材のフリーズドライ製品であれば味だけ変更できるのでとても便利です。たくさんある離乳食の中からうまく利用する工夫が大切です。
1歳になると量が少なく感じてしまう
離乳初期の頃は、ビン詰を買って小分けにして冷凍したりする使い方ができますが、たくさん食べる赤ちゃんだと1歳頃には1パックだけでは物足りなくなってしまう可能性があります。
ですが、1歳超える頃には離乳食完了期が間近なのでたくさんのものが食べられるようになっています。簡単に出せるものと組み合わせて出してみましょう。
食品添加物はゼロではない
市販の離乳食は厳格な審査基準を通過しているとはいえ、「長期保存・常温保存」を可能にするために、必要最低限の食品添加物が入っている製品もあります。
絶対食べさせたくない!というママには不向きなものです。
市販の食品添加物に使用される「種類・量」ともに厳密な基準がされます。
異物混入などで製品回収
過去まれですが、異物混入などで製品を回収が行われたことがあります。これは、離乳食に限らずどの製品にも僅かな確率で起こる可能性があります。
手作りの離乳食のときは、食材が傷んでいないかなどの確認をしましょう。
市販の離乳食をあげるときも安心しきらず、見た目や臭いなどもチェックしてみてください。
まとめ

筆者も、離乳食は作るべきだと周りに言われていたため1歳頃までは作っていました。野菜を切って茹でるだけでもたしかに正直すごく大変です。
子どもが泣けばあやしたり、時には泣かしっぱなしで作っていたこともあります。ママとしては心苦しいですよね…。手作りをやめないにしても、どちらも上手に使っていくことが大切だと思います。
市販の離乳食を使うことに罪悪感をもつ必要はありません。
離乳食を作らないという負い目を感じているパパ・ママは多いと思いますが、添加物もない栄養バランスのバッチリな市販の離乳食のメリットはたくさんあります。この記事で理解していただけたでしょうか?
苦しんで作るより赤ちゃんと一緒に楽しい離乳食ライフにしてみてください!
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ご参考になりましたでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございます。
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