こんにちは、へっぽこママのちよです。
『子供がお絵かきをするとき、黒のクレヨンばかりを使う』と心配になるママは多くいます。
明るい色を使う子は“明るい子“、暗い色を使う子は“暗い子“になると思いがち。
子どもが黒色ばかりを選ぶのは特別な理由があるからなのでしょうか?
今回は『黒ばかりを使う理由』についてお話したいと思います。
お絵かきの色と心の関係を知って、子どもとの関わり方について考えてみませんか。
子どもからのSOS??黒色に込められたサイン

子どもが塗り絵の時に黒色ばかり使っていたら心配になりますよね。
黒色ばかり選んでしまう子どもには、心理学的にみて「恐怖」と「抑圧」という気持ちが含まれているそうです。
- いい子でいなきゃいけない!と自分の感情を抑えている
- 親に怒られるのが怖くて顔色を常に伺っている
- 親の厳しすぎる干渉や、怒りで不安になっている
このような気持ちを抱えている子は、黒を選ぶ傾向に多いにあります。「言いたいけど言えない。」その心に溜まったモヤモヤを「黒色」で表現しすことをします。
その心の闇が大きければ大きいほど、黒を使う量も増えてしまうのです。
また、子供が「車」「自転車」「船」などの乗り物を黒く塗りつぶす場合も注意が必要です。このような乗り物は、「ママ(母親)」を象徴すると言われています。
その母親の象徴を真っ黒にしてしまうということは、母親に対して萎縮してしまう何かが隠されているからです。
ただ、これはあくまでも一つの例になります。あまり深刻に考え抱え込まず、子供の一つのSOSのサインとしてじっくり観察するきっかけにしてみてください。
真っ黒に染めることも子供には大切なこと【子どものストレス発散は大事!】

子供が黒を使う裏にSOSが隠されているかもしれないと思うと心配してしまいます。ですが、その時に「黒ばかり使ってはダメ!」と子どもの手を止めないでください。
黒ばかりを使って塗り絵をすることによって、心に溜まったストレスを発散させる効果があるそうです。それを無理に制御してしまうことは、子供のストレスのはけ口を奪ってしまうことにもなります。
「全部真っ黒もかっこいいね!何を書いているのかな?」とおおらかな気持ちで見守ってあげてください。
子供は、悲しい時でもそれをなかなか上手に言葉で表現できません。それを「泣く」という形で表現します。泣くだけ泣いて、心にたまったモヤモヤを吐き出し、悲しみから解放されるのです。
塗り絵を思いきり黒で塗りつぶさせるのも、この「泣き」のメカニズムに似ています。うまく表現できない気持ちを黒色で表し、塗ることで吐き出しているのです。
悪い感情を一度吐き出した方が、回復も早いです。今は黒だけかもしれませんが、自然と明るい色ばかりを使うようになる可能性もあります。
黒でぐちゃぐちゃの表現も、子供にとっては大切なプロセスの一つだと捉え、見守ってあげましょう。
真っ黒にする意外な理由

子供が黒を選ぶ理由は、マイナス感情ばかりではありません。むしろ、「黒」という色を好意的に捉え、喜んで使っている場合もあるのです。
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単純に黒が1番好きな色だから
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好きなキャラクターや人が黒色の服装をしていて、憧れの色だから
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ママがモノトーン好きで、黒は憧れの色だから
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ママの反応を楽しんでわざと使う
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きれいな色が減るのはいやだから
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1色だけで塗りつぶす=集中力が高い
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上の子のお下がりに黒クレヨンが多いから消費するため
なんだかんだ、ほっこりお顔が緩んでしまう理由が多いですよね。黒は良くない色!と警戒しているのは大人ばかりです、子供は色を良し悪しではみることはまずありません。
黒ばかり使う子供に、「黒色好きなの?どうして教えて?」と優しく聞いてみてください。心配とは程遠い意外な答えが返ってくるかもしれません。
【おすすめの対処法】どうしても気になるママへ

子どもに無理やり明るい色を押し付けるのではなく、楽しく明るい色を使いたくなるようにパパとママがお手伝いしましょう。
子供は押し付けではなく、自分が興味や関心をもつことに素直に反応します。「それやってみたい。」と自主的に思ってもらうことが大切で。
声かけをする
子供が使っている黒をやめさせるには、「黒使うのやめようね」の否定の声かけではなく、他の色に興味を持ってもらうように意識してみましょう。
リクエストしてみる
「着てる服の◯色にしてみない?」や「〇〇のお洋服の色使ってほしいな~」などリクエストしてみるのもいいですね。「黒色」という色から、他の色を探す楽しみに興味が移り、あっさり「いいよ!」と言ってくれるでしょう。
提案をする
「黒もかっこいいね。今度は、◯色を使って周りを塗ってみるのはどうかな?」など、黒を使ったことを否定せずに提案してあげるのも効果的です。
受け入れてもらえたという安心感につながり、次の提案を素直に受け入れやすくなります。
子供の「やらなければ」ではなく、「やってみたい」を引き出す声かけを心がけてみてください。
大人が見本を見せる
子供に色彩の素晴らしさを伝えるために、大人も一緒に塗り絵をしてみましょう。大人が作り出す塗り絵は、子供から見たら真似したくなるところがいっぱいあります。
はみ出さずに鉛筆を動かす筆さばきや、見ていて楽しくなる色選びなど、「自分もいつかはあんな風に塗れるようになりたい」といういい見本になります。
ママも子どもと一緒に楽しんで遊べますね!
「どうやったらあんなにきれいに塗れるだろう。」という興味を持てば、黒ばかりを多用する塗り絵はきれいではないということにも気付きます。目で見るのが一番わかりやすい方法ですね。
黒色は子供のサインに気づくきっかけ!

子供が黒を選ぶことが気になった時には、いろんな理由を思い浮かべながら声かけをしてあげましょう。「恐怖」や「抑圧」を感じていたとしても、ただ単に黒が好きだったとしても、まず心を傾けてあげることが大切です。
子供の変化に気づいてあげることができれば、いつからでも修復が可能です。サインに気づくのに遅すぎるということはありません。
「あれ?黒が多いかも」と子供の変化に気づいてあげられたときがスタートです。子供の心の変化を理解する手段の一つとして、塗り絵を活用してみましょう。
まとめ

私の子供も2歳半で、お絵かきをしているとき黒ばかり使うことが目につきました。
本人は、『忍者』と言ってサササッーと声を出しながらぐしゃぐしゃと塗りつぶします。子どもが恐怖などを感じているのかはわかりませんが、今でも声掛けをしています。
明るい色でお絵かきしてほしいと思って、無理やり押し付けるのはNGです。子どもが明るい色に興味や関心をもつように声をかけをしましょう。
子どもに提案するような言い方をすると、「やってみようかな」と素直に受け入れてもらいやすくなりますよ。
子どもが使う色は心を反映することもあると知って驚いた方もいるかもしれません。もし、子どもからのサインに気づけたときは声かけなど少しずつやってみてください。
ご参考になりましたでしょうか?最後までお読み頂きありがとうございました。
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