こんにちは、へっぽこママのちよです。
「いい子症候群」とは聞いたことがありますか?
どこへ連れていっても「いい子ですね」と褒められ、わがままを言うなど親を困らせるようなことは絶対にしないという子供が想像できませんか?
今回は
- いい子症候群とは?
- いい子症候群の特徴
- いい子症候群になってしまう原因
- 子どもの成長後にも影響がでる?
- 親が注意すること 等
のお話をしたいと思います。
“いい子” に育ってほしいと願う親御さんは多いはずです。
でも実際には、そのような “いい子” はいくつかの問題点を抱えており、そのまま成長するとさまざまな不調が出てきてしまう可能性があります。
では、どんな影響があるのか見てみましょう。ご参考になればと思います。
「いい子症候群」とは

「いい子症候群」とは、パパ・ママが思い描くような「いい子」でいようとする子どものことです。
子どもはいい子でいようとして、自分の気持ちを抑えてしまうことがあります。
また、「パパやママに喜んでほしい!認めてもらいたい!」といった強い気持ちからママたちの言う通りにしか行動できなくなり、自分の意思をもてなくなってしまう可能性があります。
「いい子症候群」の子どもはこれらの積み重ねによって、トラブルの回避方法がわからないまま成長してしまったり、コミュニケーション力が低下してしまったりする可能性があります。
また、「いい子症候群」の子どもはママたちと一緒にいるときに「言うことを聞くいい子」でい続けようとしてしまい、ママたちの目の届かない場所ではたまったストレスをよくない方法で発散しようとすることもあります。
いい子症候群の特徴と3つのポイント

「いい子症候群」になるかもしれない、あるいはなっているかもしれないことを確認してみましょう。
いい方向へ進んでいくために、チェックしたことをきっかけにして、ママたちがお子さまの兆候やママたち自身の言動について気づけることが重要です。
- 言動が受け身
- 自己主張が苦手
- 感情表現が乏しい
- 親の指示がないと不安になる
- 小さな決断も自分ではできない
3つのポイント
1:感情表現が乏しい自己主張することが苦手
「自分の言葉を主張して駄々をこねること」がなく、「泣いてぐずることがない」など、子どもらしい感情を素直に表現しなかったということはありませんか?
特に言いたいことがないという場合もありますが「本当の気持ちを言ったらパパやママの意思に反してしまう」と考え、素直な気持ちを口に出せなくなっている可能性があります。
2:ママたちの指示がないと不安になる
何か選択をしなければならない場面で、子どもがママたちの顔色を見るようなことはありませんか?
「これを選んでもいいのだろうか」と思っていたり「“こうしたい”けど、それを言うと叱られてしまうかもしれない」と思っていたりする場合があるかもしれません。
また、ママたちの指示で行動を決められてきた子どもは自分で考えることなく、言動が受け身になりがちです。
3:反抗期がなかった
ママたちが困ることがないほど、お子さまに反抗期がなかったということはありませんか?ママたちからすると手がかからなくて、とてもいい子に感じるかもしれません。
ですが、反抗するということは自分の意思をもち成長していくということになります。
なので、反抗期がなかったということは、自分の意思をがまんして過ごしていたという抑圧された感情をもっているかもしれません。
また抑圧された感情は、「自分の気持ちは言っても無駄だから言わない」など、「人に認めてもらえない」という気持ちを増幅させます。
そのため、そういった気持ちをもったまま失敗を経験すると深く落ち込んでしまい、前向きになるのが難しくなってしまうことがあるそうです。
おとなしい子、内気な子、優等生タイプの子とは少し違い「いい子症候群」は、親がどう思うか、親からどう思われるかが何よりも大事なのです。
親の期待に応えられなければ自分の存在価値を認められません。なので、自分の意思を主張できなくなります。
また、一見素直に見えますが、実は自分を押さえ込んでいるため、突然感情を爆発させることもあります。
つまり
「いい子症候群」=「大人の顔色をうかがい、先回りして親の期待に応えようとする自主性のない状態」
であるといえます。
いい子症候群になってしまう原因

子どもを「いい子症候群」にしてしまう一番の要因は、『親が子育てで自分の欲求を満たそうとしている』ことが挙げられます。
子どもへの期待が強すぎて、親が子どもに依存しているのです。
親と子どもは親子ではありますが、違う人間です。そのことを忘れてしまうと、親が一方的に自分の理想を子どもに押しつけて、子どもはママたちが大好きなのでその期待に応えようと無理をしてしまいます。
「いい子にしなさい!」「言うことを聞きなさい!」「なんでいい子にできないの?」「ほかの子はできるのになんでできないの?」
これらの言葉を言われるたびに、子どもは親の期待に応えられない自分を責めるようになります。
できないことに失望した表情を見せたり、小さな成長を褒めなかったりしてませんか?また、子どもが関心のあることに興味が持てず、子どもの気持ちを無視した行動をとっていませんか?
小さな子どもにとって、親は絶対的な存在です。
自分の本当の気持ちを伝えられる親子関係でなければ、子どもはいずれ親に対して心を閉ざしてしまいます。
子どもが「いい子症候群」になってしまうのは、性格の問題ではありません。
『親子の関係性』こそが最大の要因になります。
子どもの成長後にも影響がでる?

幼少期に親の前で「いい子」でい続けると、思春期には次のような言動が目立つようになります。
- 親の目の届かない所で溜まったストレスを発散させるようになる
- 友だちをいじめる側になったり、先生の言うことを聞かない等、問題行動が表面化することもある
- トラブルの回避方法がわからないまま成長するので、コミュニケーション能力が低下してしまう
- 自分の感情に鈍感になってしまい、喜怒哀楽をはっきりと表現できず相手の期待に沿った反応しかできなくなる。
たとえば友人と外食するときに「メニューが決められない」や、自分が何を食べたいのかわからず「他者の好みや判断に任せてしまう」という問題に直面します。
幼少時に「親に喜ばれるメニュー」を選んでいるため、その思考パターンが染みついてしまって影響してしまいます。
社会人になって、会社で上司に間違いを指摘されただけで、自分が否定されたと思い込んでしまい、「悪いのは自分じゃない、相手が悪いんだ」とキレてしまうこともあります。否定されると存在価値が揺らぐ傾向があるためです。
自分で考えて動くことができない “指示待ち” の思考が身についてしまうと、「判断力」も「実行力」もないまま社会へと出ることになります。子ども自身の将来のためにも「いい子症候群」からの脱却が望まれます。
親が注意すること

子どもの自主性を尊重する
どんなに幼い子どもでも、必ず自分の意思はもっています。
なので、子ども自身に選ばせる機会をたくさん与えてあげてください。
その積み重ねによって「自分は認めてもらった」という自信や責任感へとつながります。
ルールや決まりにとらわれすぎない
ルールを重視しすぎて大人の理想を押しつけてしまわないようにしましょう。
家の中であれば、多少気ままに過ごしていても誰の迷惑にもなりません。のびのびと過ごすことで、「自分の意思で行動してもいいんだ」という安心感を与えてあげてください。
子どもがのんびり過ごしていると、ダラけているように見えてしまい心配になると思いますが、「○○やったの!?早くやりなさい!!」などの命令や指示をしてはいけません。「何時になったらやるの?」と聞いてあげましょう。
お子さんが自分の意思で行動できるように促してあげることが大切です。
まとめ

「いい子でいてほしい」と願うのは親ならば当然のことです。しかし、過剰な期待を子どもに寄せることで、子ども自身が「親が望むいい子」であろうとします。ですが、いずれどこかで無理が生じてしまうでしょう。
私も、小学生の頃から親の顔色ばかり伺い、機嫌を損ねないように行動していました。下のきょうだい達に「ちゃんとした背中をみせてね」と期待されて、曲がったこともせず過ごしていましたが、振り返るとプレッシャーが多く楽しかった思い出はありません。
寧ろ、縛られていたと思っています。きょうだいたちは自由なのに…と。反抗したらガッカリし呆れられました。素直で良い子だったのにと言われたりもしました。
子どもはどんなに大人になっても親にガッカリされるととても傷つきます。
なので、親も子も理想を追い求めすぎずに、できるだけ考えを尊重し見守ってあげることが大切なのです。
ご参考になりましたでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございます。
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