こんにちは、へっぽこママのちよです。
夫婦喧嘩はふとした時に起きてしまいます。
意見の違いや行動のすれ違いなど…お互いに譲れない部分があるものです。しかし、子どもには順調に成長していく過程で両親の愛情は欠かせません。
ですがどうしても己の意見を通そうとすれば、夫婦間に限らず喧嘩は起こります。
でも、それを子どもが見ていたら?見ているところでしていたら?
喧嘩する両親の目の当たりにした子どもには、どのような影響があるのでしょうか?
育児期は夫婦喧嘩が起きやすい!

育児期の夫婦喧嘩はよくあることではないのでしょうか?
子供の世話やしつけなどへの考えの違いから、夫婦間での葛藤や不仲が起こりやすい時期です。夫婦とはいえど、元々は他人であり性別も異なる人間です。
考え方の違いや相容れない部分があり、夫婦喧嘩に発展してしまうのも無理ありません。
夫婦喧嘩にならないように、お互いの考えを尊重して譲り合い妥協点を見つけていくのですが、育児期はお互いに忙しく理解し合うためのコミュニケーションの時間が取れないことも原因になってしまいます。
お互いの状況や考え方、要望などを正しく理解し合うためは、忙しくても夫婦のコミュニケーションをとる時間を作る努力が大切になります。
夫婦喧嘩が子供にあたえる怖い影響は?

日常的な両親の喧嘩を目の当たりにした子どもは、何の問題なく健やかに育つのは難しいです。
「親に気を使う」「乱暴になる」「よく泣く」などという、気持ちや身体の異変を感じることも少なくありません。中には、喘息やアトピーの悪化などが「喧嘩が始まったら体に変化が応じた」という子どももいるそうです。
夫婦喧嘩が絶えない状態は両親の精神的な余裕がなく子供の話や悩みに耳を傾けられないため、子どもが寂しさを抱えたまま成長してしまう場合もあります。
詳しくご紹介します。
言葉や行動が荒くなる
子どもが言葉を覚えるきっかけになるのは「親」です。
その両親が日常的に荒く感情的な言葉を使っていたら、子どもはその喋り方を学習します。
相手を蔑むような言動に当たり前のように接してきてしまえば、乱暴な言葉を先に覚えてもおかしくなく、そのことに関して本人は、それほど深刻に捉えていないことも問題になります。
これは、子ども本人にとっては『当たり前の環境』であるので、次第に周囲との日常のコミュニケーションにも支障がではじめてきます。
感情のコントロールが出来なくなる
両親がお互いに感情をぶつけ合う光景を日常的に見ることによって、それも当たり前として捉えて学習してしまいます。
なので他の子どもとのコミュニケーションの際に、「我慢」や「気配り」をする必要性を感じなくなり、自分の感情赴くままに発言・行動をするようになります。
また、思い通りにいかないと暴れまわったり相手を威圧したり怒鳴り散らしたりし、周囲を困らせますが…この行動の裏には自分自身の気持ちの整理がつかずに苛立っていることが原因だと考えられます。

集中力がつかなくなる
夫婦喧嘩を身近で見てる子どもは、本人も気づかない間に『防衛本能』が過敏になります。
生物学的に、身近で争いが起きていると自然とその場から逃げようとする本能が働きます。しかし、まだ幼い場合は自宅以外に逃げられる場所もなく自分自身の身を安全を確保するために目立たないようにじっとしているだけが精一杯です。
そのため、他のことに気を配る余裕がなくなってしまい、結果的にやるべきことに集中する力やテクニックが身につかなくなります。このままでは、学習能力の低下につながってしまうのです。
これは、著しい学習能力の低下は学校生活を送る上で、いじめや孤立の原因にもなりかねません。それによって、人格形成にも影響を与え将来的に続く問題にも発展してしまいます。
結婚に嫌なイメージがつく
日常的に夫婦喧嘩をしている家庭で育った子どもは、結婚や家庭を作ることに対して消極的になる傾向が高いです。しあわせな結婚生活をイメージできない状態では、それを実現させることは不可能に近い話になります。
結婚適正の低い大人になってしまい、パートナーを見る目が十分に養われていなかったり、変な相手を選んでしまう危険性も出てきてしまいます。
犯罪行為の温床につながってしまう危険性
大げさに聞こえるかもしれませんが、日常的な夫婦喧嘩で子どもにあたえられる悪影響はたくさんありますが、これは犯罪者の素因となる内容でもあります。
両親の喧嘩が原因で受けたストレスからの逃避行動が理由である例が多くあります。子どもの万引きも、「たかが子どもの…」と軽く扱う人もいますがこれは重大な問題です。
また、裕福で平穏な家の子どもを羨んでいじめなどの行為を行ってしまったり、金銭などを要求する恐喝行為を行ってしまった事例もあります。
幼いうちは法律で保護されたり、周囲が問題を大きくしたくないために公にせずに内密で処理することが多いです。ですが、成人したときには『犯罪者』として扱われるため、親子ともどもその後の人生に大きな影響を与えることになります。
夫婦喧嘩になる原因は?

夫婦喧嘩の原因の最初は、ほんの些細なことで始まります。
他人が聞いたら「何でそんなことで?」と思うことですが、そういった小さなすれ違いが小さな不満になり、それが積み重なって夫婦のペースが乱し順調に動いていた歯車が狂ってしまうのです。
1:家事育児の分担
この場合は比較的に男性側が大きく不満を覚えるそうです。
どうしても『家事育児は女性の仕事』という先入観が抜けず、共働きであってもその傾向が変わらずにいてしまうのです。
日々疲れているのはお互い様だとは言え、男性も少しでも家事育児をすれば「自分は積極的に家事も育児もやっている」と自分の中で満足してしまいそれ以上のことをしません。
なので、細かいことに目が行かず届かず最後はママに任せっきりになっていまうのです。
ですが、力仕事は全面的にパパの役割であり、外出先での運転も当然のようにパパが担当します。さらに、ママが専業主婦の場合は「生活費を稼いできているのに家事育児も折半はおかしい」と公平な家事育児の分担に疑問が出てきてしまうのです。
そのために、過度な指摘をされてしまうと「俺だって頑張っているのに!」と不満を覚え、次第に不平不満を漏らすようになります。これがすれ違いが生まれるきっかけになってきます。
2:結婚・ママの出産後もパパだけ変わらない生活リズム
この場合は、女性側に不満を感じることが多くあります。
特に、ママは出産を機にお度も中心の生活になることが多いですが、パパは良くも悪くも意識をしないと崩れません。
すれ違いとなる原因は、”結婚・出産後も変わらないパパの趣味や交友関係“が大きいです。
ママとしては、もっと家のこと子どもに接する時間を増やしてほしいという気持ちが強くても、パパは自分の趣味の時間や興味のあるものへの消費・浪費をなかなか辞められません。
「子どもを見てて」や「子どもと遊んであげて」と頼み最初はしていても、途中でテレビやスマホゲームに夢中になって、子どもを見てなかったり、危ないことをしないか見守る程度です。
正直ママの気持ちとしては「これでは子どもの面倒を見ているとは言えない」と思っています。しかし、パパからしたら「危ないことをしないか見てるし、機嫌もいいから自分の時間をとっていただけ」と、何が問題なのか理解ができません。このすれ違いも、夫婦喧嘩の温床になります。

3:子どもへの教育方針への違い
この場合は、双方で不満を感じます。
『我が子を立派に育てたい!』という思いは双方同じなのに、進んでいく目標が違っているため意見の食い違いが生まれてしまうのです。
このときは夫婦お互いに冷静になって「その議論は本当に子供のためか」という”気持ち”と”視点”を忘れてはいけません。この議論をエスカレートすると当初の目的を忘れてしまい、これが『夫婦間の主導権争い』になっていることが多くあります。
子どもの成長にもっとも悪影響を与える要因は『両親の不仲』です。
「より良い教育のため」という気持ちは悪いことではないですが、この気持のせいで夫婦仲に悪影響が出るようならば、その議論をしないことが”子どものため”になります。
今では、インターネットで色々な子育て情報が入手できる時代、しかし誤った情報や意図的に操作された情報も多く、その内容を精査せず鵜呑みにすることはとても危険なことです。
情報過多になり、目の前の自分のこどもの成長を見失っては本末転倒です。
「子供の前では駄目」とわかっているのに夫婦喧嘩をやめられないのはなぜ?

“子供の前で喧嘩よくない”とわかっていても、夫婦喧嘩がやめられないことが多くあります。ひどいと、昼夜問わずいつでも怒鳴り合っているう夫婦もいます。
その原因は何なのでしょうか?
子供の前で「父親(or母親)の威厳」を示したい
動物がマウンティングするとき、縄張りや自身の優位性を主張する心理があります。人間にもこういった心理が当てはまります。
家庭内での主導権争いをするとき、子どもの前で「自分がボスだ」と主張したい深層心理が働いています。また、教育方針を巡る夫婦喧嘩も主導権争いが真の心理であることが多く、相手の提案にはとりあえず反対することが当たり前になってしまっていたら要注意が必要です。
子どものためと言いながら、その言動や行動の先には子どもの明るい未来はありません。
余裕がなく感情を抑えられない
現代では、共働き・共家事が当たり前の時代になっています。
しかし「男は稼いできて当たり前」「女性は家事育児を完璧にこなして当たり前」という固定概念は抜けきったわけではありません。
男性側は仕事のストレスからママに「家事育児はできないのか⁉誰の稼ぎで食っていけると思っているんだ」と八つ当たりしてしまう話が多くあります。
また、女性側は家事や育児のストレスをパパに「稼ぎが悪い癖に文句ばかり一人前ね!」と八つ当たりしてしまうことが多いそうです。
これを逆に考えると、パパも十分な生活費を稼いでいないことに劣等感を感じ、ママも家事育児がちゃんとできていないことに負い目を感じることが多くあるといいます。
これらの要因が継続的に重なると、周囲が見えなくなり冷静な判断に欠ける行動・言動が目立つようになります。自分の余裕の無さを他者の責任にするにする傾向が強くなったときは、思い切って休むのも大切です。仕事も家事も育児も、すべて完璧にこなせる人はこの世に存在しません。
夫婦分業の良いところは、お互いに足りないところを補えることであり、丸投げにすることではありません。

相手を威圧することで隠し事をごまかす
夫婦の間で隠し事の筆頭は「不倫」と「借金」です。
触れられたくない話題が持ち上がると、怒ってその場を誤魔化すことがあります。この逆切れとも呼べる行動の目的は、それ以上隠し事を詮索されたくない防衛行動です。
また、不倫されている配偶者も冷静さを失っていることが多く子供の前と言うことも忘れて感情を抑えきれず相手を責めたてます。こうなってしまえば、悪循環でしかなく夫婦喧嘩に終りが見えず何時までも続いてしまいます。
しかしそもそもが、隠し事があり言い逃れするために逆ギレの原因であれば、そこを解決しない限り喧嘩は収まりません。問題を解決させるには、冷静になって話しあいの場を設けるか、専門家のアドバイスを受けながら軌道修正をしていく方法があります。
夫婦喧嘩がなくなれば子どもへの影響がなくなる?

子どもの脳に受けたダメージは回復する?
暴力や激しい暴言での日常的な夫婦喧嘩を子どもお前ですることは、いわゆる『マルトリートメント』に該当します。
マルトリートメントとは…児童虐待よりも広義な意味を持つ言葉。わかりやすい表現でいえば、保護する立場にある大人が弱い立場での子どもへ「不適切な関わり」をすること。
激しい夫婦喧嘩によるマルトリートメントにさらされた子どもの脳を傷つけられ、様々な脳機能を変化させながら苦しい環境を耐えていることがわかっています。
夫婦間の問題が解決され、子どもの前で夫婦喧嘩を目の当たりにしなくなっても、脳は傷ついてトラウマはしっかりと刻み込まれています。その後のフォローをしないまま成長してしまうと『感情の歪み、うつ、心的外傷後ストレス障害など』を引き起こす危険性があります。
ですが、一度傷つき脳の機能を修復できないわけではありません。最近の脳科学分野研究では、成人の脳でも再生・回復の可能性はあるという報告があるそうです。
大人の脳でさえ、回復の可能性があるのであれば、成長段階である子どもの脳も”適切なケア“や”治療(認知行動療法や薬物治療など)“を行いことで、回復する可能性は高いでしょう。
そして、なるべく早めに対応することがポイントです。1日でも、早く適切な治療やケアをすることで早期の回復をつながります。脳や個々に負った傷は、身体お外から目で見て確かめることができません。
大人が思っている以上に、子どもの脳と心は傷つきやすい、親だからこそ気づくほんの少しの変化を見逃さないようにすることが大切です。
冷戦状態でも悪影響をあたえる
コミュニケーションが極端に低下したり、全くなくなってしまったら子どもはどう感じるでしょうか?
両親の会話がなくお互いの存在を無視した状態でいること、子どもにとっては不安の原因であり居心地の悪い家庭環境になります。
また冷戦状態ということは、そのきっかけとなった問題が解決されていないということです。お互いの不満は残ったままであり、家庭内にはピリピリとした空気が満ちていることになります。
子どもの脳は、家族や両親、周囲の人達から愛情や信頼を確認しながら、沢山の経験を通して学習していきます。そして両親や家庭が、「安定・安心な場所」であると認識して自ら関係性を築いていきます。
しかし、こうした家庭環境に恵まれず、親との関係性を上手く築くことができないまま成長した子どもは『自分は大切な存在ではない』という自己否定感が強くなる可能性もあります。
子どもは一番身近な存在である親の行動を見て、それを模範とした色々なことを学んでいきます。嫌な相手や納得のいかないことに対して「無視すれば良いんだ」と学んでしまうかもしれません。
夫婦喧嘩後の子どもへのフォローはどうしていくのか

子どもの心のケアから
夫婦喧嘩を目の当たりにした子どもは、心の深く傷ついています。
自分の両親が暴力的な言動を発したり、子どもを気遣ってくれなかったことに対して子供の年齢が小さいほど混乱は大きいでしょう。
喧嘩した相手や自分に暴力や暴言をふったら相手がどう思うのかを、言葉で伝えて教えることは二の次です。暴言を振るった方も決して言い訳せず、まずは子どもの傷ついた感情を受け止めましょう。
その後、必ず子どもを優しく抱きしめて上げてください。夫婦にとって、子どもは大切な存在だと伝えてあげることで子どもの心は和らぎます。
親の関係と親子の関係
夫婦喧嘩をしてしまったら、なかったことにはできません、なので深く反省をしなければいけないのです。
子どもの前でとってしまった言動への振り返りはもちろん、なぜそうなってしまったのかを考え、解決していく必要があります。
夫婦喧嘩の原因が何なのかを考えず、一方的に相手が悪いと決めつけてしまうのはよくありません。次に同様の問題が持ち上がったときに、夫婦喧嘩にならないためにはどうしたら良いのか、お互いに解決策を考えるように心がけましょう。
相手の言動だけに気を取られるのではなく、子供の存在をしっかりと意識するようにしましょう。子どもにとって、この行動はどう見えるのか、この言動がどれだけ子どもを傷つけてしまうのか、常に客観的に意識すれば夫婦喧嘩のブレーキになるはずです。
まとめ

夫婦喧嘩もルールを守り、手順を踏んで行えば決して悪いことではありません。
問題解決のための建設的な喧嘩はむしろあって然るべきことであり、夫婦だけでなく家族の絆を深めることに繋がります。
たとえ夫婦喧嘩をしたとしても、子どもにもわかるように「原因」「喧嘩の仕方」「仲直りのプロセス」を示すことで子供の成長で悪影響を与えません。
むしろ、話し合いで解決することを学習し、子ども同士の喧嘩も話し合いで解決し仲直りするようになります。その結果、お互いに理解が深まり、自然とコミュニケーション能力の高い大人へと成長します。
夫婦喧嘩が悪いことではありません。ひどい暴力や暴言、頻繁な夫婦喧嘩は子供の心に悪影響をもたらすということです。まずは、一方的に言い合いにならず理解し合いながら喧嘩にならないということが一番ですね。
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