こんにちは、へっぽこママちよです。
よく新聞やテレビなどのメディアでも取り上げられている【モンスターペアレント】
教育に関わる現場(保育園、幼稚園、小学校など)でたびたび問題になっています。
ママの中でもできれば『出会いたくない、関わりたくない』と思ってしまいます。ですが、実は意外と身近に存在しているのです。
今回は、モンスターペアレントの特徴と種類をご紹介します。関わってしまったときの対応などもご参考になれば幸いです。
モンスターペアレントとは

『学校や幼稚園、保育園などに無理な要求を何度も繰り返している親のこと』が一般的な認識ですが、全ての人がモンスターペアレントではありません。
では、どういう親がモンスターペアレントなのでしょうか?
モンスターペアレントの”定義”
モンスターペアレントという言葉は「元小学校教諭の向山洋一さん」が著書の中で命名した言葉です。
著書の中では『不当な要求や苦情を昼夜問わず言い続けることで学校が壊れてきている』という理由から命名したと書かれているそうです。
直接学校までクレームを言いにいくのはもちろん、学校よりも権限の強い”教育委員会”や”自治体”などにクレームをいれることもあります。また、インターネット(SNS)を使って学校の悪口を拡散するケースもあり、非常識で自己中心的であることがわかります。
なので、客観的に見て常識の範囲内で意見を言う親のことをモンスターペアレントとは言いません。
モンスターペアレントとは、『非常識で理不尽な要求や苦情、非難、文句などを学校や幼稚園・保育園に対して突きつける親』となります。
この定義を正しく理解しておき、モンスターペアレントではない人を誤って非難してしまうことを防いでください。
モンスターペアレントの”特徴”
一般的に知られているモンスターペアレントの特徴をご紹介します。
子どもを溺愛している
ママたち親にとって我が子はどんな子よりも可愛いものです。
しかし、子どもが悪いことをしても「うちの子に限って、そんなことしない」と、子どものした過ちを認められないのがモンスターペアレントの大きな特徴です。
子どもを溺愛しすぎているため、冷静な判断ができなくなってしまっている。
こうした特徴をもっている親は、モンスターペアレントになってしまっている可能性があります。
友達付き合いが苦手な親
子供の学校行事に行っても、他の親とコミュニケーションを取ることができないので、学校の様子や情報を把握できません。
学校からの情報は全て子どもから聞くので、それが正しい情報なのかわからず不安になってしまい、ちょっとしたことでも学校に苦情を言うようになってしまうそうです。

”良い親”だと思いこんでる親
子どもにとってどんな親であれば「良い親」なのでしょうか?学校で子どもが困ったことがあったとわかったとき、少しでも子どもが楽しい学校生活を送ってほしいと考えます。
それは親として当たり前のことですが…モンスターペアレントはその気持がエスカレートしてしまい『自己中心的な要求』をしてしまいます。
子供のために頑張っている自分が、子どもにとって『良い親』だと思いこんでいるためです。こうした勘違いをしてしまっているところがモンスターペアレントの特徴です。
自分が正しいと思いこんでる親
我が強く、自分の間違いも認められない人は、学校に対しても自分の考えや意見を押し付けてきます。
そんな人間でも間違えることはあります。そうした間違いに気づけないところがモンスターペアレントの特徴です。
責任転嫁する親
学校で子どもに何があった時の責任を全て、学校や先生のせいにして自分は関係ないと逃げてしまう親もモンスターペアレントによくみられる特徴です。
子どもが何らかの問題行動を起こすのは、全てが学校での出来事がすべての原因ではありません。子どもの心が不安定で問題行動を起こしてしまうときは、家庭での親子関係が原因でもある場合もあります。
そうした問題があっても、家庭の問題を棚に上げてすぐに学校側の問題として責任転嫁する親はモンスターペアレントと言わざる得ません。
モンスターペアレントの”種類”

モンスターペアレントには大きく分けて2種類のタイプにわかれています。
『自己中心タイプ』と『病的タイプ』です。
自己中心的タイプ
自分の子どものことしか考えておらず、学校や幼稚園、保育園の方針などを全くと言っていいほど理解しようとせずに、色んな要求をします。
このようなタイプの親は、常に自分中心で物事を判断する傾向があるため、自分の子どもについても『我が子中心!』でなければ気が済まないのです。
少しでも自分の子供が不利になったり、満足がいかないことがあると、無理難題を要求してきます。
更に、自己中心的な性質が強くなると、子供に対して親である自分が「あなたのことを一番に考えているのよ」ということを示すため、わざとクレームを言ってくる親もいるそうです。
自己中心的タイプの中でもいろいろな種類があります。
我が子中心型モンスターペアレント
例えば、保育園などの発表会などで「我が子を主役にしてほしい」「我が子が主役になるのが当たり前」と要求したり、学校などのクラス替えでは「仲いい子を同じクラスに、嫌いな子を外のクラスにして」「嫌いなこと同じクラスになったから他のクラスに移動させてくれ」など要求してきます。
これは文字通りの「我が子中心」でなければ気が済まないモンスターペアレントです。
この場合、自分の子供が良ければ他の子どもはどうでもいいという傾向があります。また、自分に対して「一番に考えてる」という自己アピールもある場合もあります。結局は自分のことしか考えていないのがわかります。
モラル欠如型モンスターペアレント
自分のことしか考えていない親は、残念ながらモラルも欠如していることが多いです。
たとえば、早朝や授業中などに学校へ電話し苦情を言ったり、学校に対して「お金を貸してくれ」と要求してきたりするモンスターペアレントが実際にいます。
このようなモンスターペアレントは、親としてではなく人としてのモラルが欠如していると思っていいでしょう。

権利主張型モンスターペアレント
モラルが欠如していると、権利をはき違えた主張を展開する場合があります。
例えば、子どもの休んだ日の給食費の返還を求めたり、学校の規則違反で没収されてしまった携帯電話の携帯料金を日数分要求したり、明らかに常識外れた要求であるにも関わらず、『権利』として主張してくる親のことです。
学校側が理不尽な対応をしているのであれば、学校に対して苦情や非難を言うことも親として責任ですが、これは明らかに非常識で理不尽な要求ですよね。
このタイプは、”訴訟問題”や”恐喝・傷害事件”として発展させた事例もあります。
暴言・暴力型モンスターペアレント
権利主張型モンスターペアレントが気性の激しい性格だった場合には、こうした暴言・暴力型モンスターペアレントになってしまう恐れがあります。
自分の主張が通らないとわかると、学校や保育園、幼稚園に対して暴力的な言動や行動に出ようとします。「自分は暴力団と関わりがある」などと相手の不安を煽るような行動を取る場合はこのモンスターペアレントの当てはまります。

病的タイプ
親自身が強いストレスや、うつ病のような精神疾患を抱えていたり、発達障害などを抱えていて気づかないまま大人になったことを指します。
こうした病的な要素を抱えている親は、こちらがきちんと説明をしても理解できない事が多く、いくら話し合いをしても解決ができません。それどころか、状況がどんどん悪化していく場合があります。
無理な要求をしてくる親が病的な要素を抱えているかどうかを判断するには、下記のポイントに注意して見極めることが必要です。
・苦情の原因がわからない
・教師や保育士などに対する意見がコロコロ変わる
・「マスコミに言う」「弁護士に相談する」などといった脅迫めいたことを言う
・治療費や慰謝料を払うような要求をする
・1日に何度も連絡をしてくる
・事実を捻じ曲げてしまう
・自分が正しいと思い込んでいる
・嘘をつく
上記のポイントで1つでも当てはまることがある親であれば、その親は病的タイプのモンスターペアレントである可能性が高いです。
病的タイプの中でもいろいろな種類があります。

学校依存型モンスターペアレント
親自身が早く起きれないため、学校側に「子どもを起こしてほしい」と言ったり、学校で汚れたものを「学校で洗濯してほしい」など、常識で考えるとあり得ない要求をする親のことを言います。
このタイプは『学校や保育園、幼稚園依存型』と呼ばれ、自分が親として自立できないことが原因と考えられています。
うつ病などの精神疾患を抱えていると、不安感が強く自立ができずに誰かに依存してしまう傾向が強くなります。
虚言型モンスターペアレント
要求している内容が嘘であったり、主張がコロコロ変わる親は『虚言型』タイプと言います。
自分の不安感を解消するために嘘を言ってしまう人や、虚言癖などを症状にもつ精神疾患を抱えている場合にこのタイプのモンスターペアレントになってしまいます。
ネグレクト傾向型モンスターペアレント
うつ病や虚言などの様子が深刻化すると『ネグレクト傾向型』のモンスターペアレントになってしまう恐れがあります。
このタイプは、学校には無理難題を要求するのですが、家では子どもに食事をさせていなかったり、学校からの呼び出しを無視するなどといった行動が見られます。
この行動が深刻化してしまうと、児童虐待や育児放棄の事例に発展してしまう恐れがあるので学校側だけで解決しようとせず、関係機関と連携を取る必要があります。
モンスターペアレントに遭遇したらどうする?

モンスターペアレントの矛先は、常に学校や保育園、幼稚園などの教育現場とは限りません。
モンスターペアレントの理不尽な言動・行動をとる理由は「自分の子供のため」なので、その矛先が教育現場の人間ではない相手に向くことも十分にあり得ます。
では、一個人がモンスターペアレントから攻撃を受けたときにはどんな対応をすれば良いのでしょうか?
様子を見る
モンスターペアレントが攻撃してくるからといって、必ずしも敵視しているとは限りません。例えば、仲の良かった友達が急にモンスターペアレントになったとしても、もしかしたら裏で誰かが相手のことを悪く言っているから攻撃してくる可能性もあるからです。
なので、相手がどんな気持ちであなたに苦情を言っているのかを組み取れるように、相手の様子をよく見る必要があります。
割り切る
常識が通じないモンスターペアレントなので、問題が解決しなくても割り切って考えたほうがいい場合もあります。
子供同士のトラブルで、相手の親がモンスターペアレントになってしまっても、子ども同士の関係が修復できたのであれば、親の仲が簡単に修復できなくてもあまり悩まず割り切って考えるようにしてみてください。
割り切って考え、最低限のお付き合いと留めるという選択肢もモンスターペアレントの対応には有益です。
スルーする
普通の人の常識では考えられないような言動・行動をします。なので、もし自分に矛先が向いたからとしても、気にしないで過ごしてみましょう。
もちろん、相手は周りの人に悪口を言い回る可能性もあります。ですが、自分に非がないのであれば堂々と気にしないで入れば良いのです。
この対応が意外と一番良い対応策ともいえます。
話し合いは複数人で
モンスターペアレントが苦情を言ってきたときには、必ずできるだけ複数人で対応しましょう。こうしておくことで、相手が攻撃的な態度に出てきても対応することができます。
保護者同士のトラブルの場合、話し合いはどちらかの家ではなく人目のある場所を選びましょう。当人同士だとトラブルが悪化する恐れがあるため、家出する場合は第三者の同席を求めるなどをして複数人で行うようにしましょう。
記録をする
話し合いをする場合は、何らかの形で記録を取ることが大切です。
話し合いの場所や、日付、日時、同席した人、内容などできるだけ詳細を細かく記録しておくことも大切です。この記録は、万が一の話し合いがこじれて訴えられるような自体になった場合にも『証拠』として有効になります。
ICレコーダーなどを持ち出す場合は、ひと声かけかけて録音するようにしましょう。
まとめ

確かに、自分の子供が可愛くない親はいません。それは親として当然なのですが、学校や幼稚園、保育園などの集団生活に合わせなければいけない場合もあります。
親がモンスターペアレントで自己中心的な言動をとってしまったら、子どもは何も学ぶことができません。ですが、現実は身近にたくさんのモンスターペアレントが存在してしています。
もし遭遇してしまっても、慌てずに対応しましょう。そして、自分がモンスターペアレントになってしまわないように気をつけましょう。
ご参考になりましたでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございます。
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